
そんな疑問にお答えいたします。
マイカーを購入すると、メンテナンス費用がかかっていきます。
その中でも定期的にするのがオイル交換です。
エンジンオイルは車を動かすにあたって非常に重要な役割を担っているので、定期的な交換が必要です。
しかし、実は軽自動車のオイル交換は自分でもできる整備なんです。
やり方を知っておけば、整備費用を節約できるだけでなく、愛車への理解も深まります。
そうなると、実際にどうやってやるのかなど、気になる事も増えてきますよね。
この記事では、軽自動車のオイル交換を自分でやるための、やり方や費用について、まとめて解説していきます。

初めて挑戦する方でも安心して作業できるよう、順を追って紹介していきます。
Contents
自分でオイル交換するメリット

まずここでは、自分でオイル交換を行うメリットを大きく4つお伝えします。
① 費用を節約できる
一番大きなメリットはやっぱり費用の節約ですよね。
オイル交換をカー用品店やディーラーに頼むと、工賃込みで1回3,000円〜5,000円程度かかります。
一方、自分で交換すればエンジンオイル代と廃油処理箱だけで済み、約1,500円〜2,500円程度に抑えられます。
年2〜3回の交換を想定すると、年間5,000円以上の節約も可能で、長期的には数万円単位の差になります。
車に乗る頻度が高い人ほど、節約効果は高まりますね。
② 自分の車の状態を把握できる
オイルの色や粘度、金属粉の混ざり具合を見れば、エンジンの健康状態をある程度判断することが可能です。
抜いたオイルが真っ黒でドロドロしていれば、エンジンが高負荷で運転されていた可能性があります。

このように、点検的な役割も兼ねられるのが大きなメリットです。
③ 自分のペース・時間で作業できる
ディーラーに依頼する場合、予約が必要だったり、休日の待ち時間が長かったりすることもあります。

自分で作業すれば、空いた時間にサッと作業できるため、時間の自由度が高くなります。
作業自体も慣れれば30分以内で終わるので、時間の節約にもつながりますよ。
④ 工具や知識が身につき、DIYの幅が広がる
オイル交換はクルマ整備の“登竜門”とも言える作業です。
一度やってみることで、オイルフィルター交換やエアクリーナー清掃、といった他のDIY整備にも挑戦しやすくなります。
車に対する理解も深まり、所有する楽しさも倍増するので、車への愛着も高まりますよ。
オイル交換におけるリスクと注意点

オイル交換をおこなうにあたって、注意点やリスクを知らずにやるのは危険です。
どんな注意点があるのか、一緒に見ていきましょう。
① 廃油処理を適切に行う必要がある
使用済みオイルは「産業廃棄物」扱いとなります。
交換後の使用済みオイルは、自治体によってはゴミとして廃棄が可能ですが、逆にできない自治体もあります。
「オイル処理パック」を使用するか、カー用品店やガソリンスタンドで引き取ってもらう必要があります。
処理を怠ると環境汚染や法令違反につながるため、適切に処理する事を忘れないようにしましょう。
② 作業ミスによる車両トラブルのリスク
エンジンオイルの交換で、ドレンボルトの締め忘れやオイル量の入れすぎなどのミスが初心者では怒りやすくなります。
そう言ったミスは、エンジン破損やオイル漏れの原因になります。
締め込みすぎによるネジ山破損にも注意が必要で、作業は慎重に行いましょう。
③ 道具の初期投資が必要
基本の工具を揃えるだけだと2000円前後の出費となります。
ただし、ジャッキなどもまとめてそろえる場合は、5,000円程度の出費が必要になります。
工具が無ければ車のメンテナンスはできませんので、初期投資は必須です。
とはいえ、一度購入すれば何年も使えるため、長期的には十分に元が取れる投資ですよ。
④ 服や周辺が汚れる可能性あり
オイルは粘性が高く、床や衣服にこぼすと掃除が大変です。
作業は必ず段ボールや新聞紙を用意して、作業している床にもこぼさないよう注意しましょう。
また、作業中は汚れてもいい服装で行うことで、集中して作業もできますよ。
軽自動車のオイル交換に必要な道具一覧

上記したように、自分でオイル交換をする際には工具が必要になります。
ここでは軽自動車でオイル交換をするために必要な道具を見ていきましょう。
基本的な道具
基本的に必要な道具
エンジンオイル(車種に適した粘度・規格のもの)
オイルジョッキ(またはロート)
廃油処理箱(オイルパック)
スパナやレンチ(ドレンボルトを外すため)
軍手・ウエス・新聞紙(汚れ防止)
これらに合わせて、車体が低い軽自動車であれば車載ジャッキも必要となります。
いずれもホームセンターやカー用品専門店で販売しているので、すぐ揃えられるものばかりです。
※オイルの粘度や交換時期は、車の取扱説明書を必ず確認しましょう。
軽自動車のオイル交換手順【初心者向け】

いよいよ、軽自動車のエンジンオイルを交換する手順をご紹介します。
1つずつしっかりポイントを押さえてやっていきましょう。
エンジンを2~3分温めて、オイルフィラーキャップをゆるめる
まず、エンジンをあたためることをわすれないようにしましょう。
5分程度アイドリングしてエンジンオイルを温めることで、オイルの粘度を下げることができます。
この作業によって、オイルを排出しやすくしますよ。
ボンネットを開け、オイルフィラーキャップ(ENGINE OIL と書かれたキャップ)を緩めておきます。
このあと、エンジンを冷ましてから作業を開始します。
ドレンボルトを外してオイルを抜く(火傷に注意)
軽自動車の運転席側にあるドレンボルトを外してオイルを抜く作業をします。
この時、ボルトを外したらすぐにオイルが飛び出す為、オイルパックを準備しておくことを忘れないようにしましょう。
ココに注意
1人きりで作業しない
オイルを扱う作業では危険がつきものです。
1人でやらないように気を付けましょう。
古いオイルが抜けたらボルトを締め直す(オイルフィルターも確認)
オイルが抜けきったら、ドレンボルトを締め直します。
このとき、オイルフィルターの交換が必要じゃないか確認します。
N-BOXだとドレンボルトのすぐ近くにオイルフィルターがあるため、同時に交換するのがおすすめ。
また、作業をする際は手袋の着用を忘れないようにしましょう。
使い捨てのニトリル手袋が作業もしやすくおすすめですよ。
新しいオイルを注入し、ゲージで量を確認
オイルフィラーキャップを外し、新しいオイルを注入していきます。
ココがポイント
オイルを入れすぎないようにする
オイルが足りなくて足すことはできますが、抜くとなると大変です。
新しいオイルの規定量よりもやや少なめに用意し、様子を見て足すようにしましょう。
エンジンを始動して異常がないか確認
まず30秒ほどエンジンをかけていきます。
そのあと新しいエンジンオイルが各部品にまわるのを待ち、再度エンジンをかけて異常がないか確認します。
最初は手順を1つ1つ確認すると思うので時間が掛かりますが、慣れれば、20〜30分程度で完了できます。
こちらの動画では軽自動車のオイル交換で初心者が失敗しやすいポイントが分かりやすく紹介されています。
販売台数の多いN-BOXのオイル交換についてはこちらの動画を参考にしてください。
【自分でできる?】軽自動車のオイル交換のやり方と費用を完全解説:まとめ

今回の記事では軽自動車のオイル交換を自分でやる為のやり方や注意点についてお伝えしました。
今回の記事のポイント
- 軽自動車のオイル交換は自分でもできる
- オイル交換を自分ですると1回で2500円ほどの節約になる
- 車の下に潜る作業をするため、汚れてもいい装備をして作業する
軽自動車のオイル交換は、難しそうに見えて正しい知識と手順さえあれば誰でもチャレンジできる作業です。
費用を節約しながら車の状態を自分で管理できるのは大きなメリットです。

最初は慎重に、慣れたらスムーズに。
愛車ともっと向き合うために、ぜひ一度、自分の手でのオイル交換にチャレンジしてみてください。