
このような悩みにお答えします。

エアコンからぬるい風が出るたび、そう諦めていませんか。
その費用、実は払う必要のない「工賃」がほとんどかもしれません。
この記事では、初心者でも車のエアコンガス補充を自分で成功させるコツを解説します。
費用を1/3に抑える節約術で、浮いたお金を趣味や家族との時間に使いましょう。
Contents
車のエアコンガス補充を自分でやった場合費用を1/3に抑えられる!?

業者に依頼した場合の費用の大半は、実はガス代ではなく「工賃」です。
自分で挑戦すれば、このプロに支払う技術料が丸ごと不要になり、かかるのはほぼ部品代だけ。
この構造の違いこそが費用を劇的に抑えられる理由であり、1/3という数字も現実的になるカラクリなのです。
車のエアコンガス補充を自分でやるのと業者依頼の費用を徹底比較

では、実際に費用はどれくらいかかるのか。
- 車のエアコンガス補充は自分で行う場合
- 業者に依頼する場合
を比較しながら、詳しい費用を確認していきましょう。
自分で補充する場合の費用
車のエアコンガス補充を自分で行う最大のメリットは、費用の安さです。
- エアコンガス缶は1本1,000円~3,000円
- 専用のチャージホースなどの工具も1,500円~3,000円
ほどで揃えられます。
工具代を含めた初回の費用でも合計2,000円~6,000円程度と、多くの場合で業者に依頼するより安く済ませることが可能。
工具は一度買ってしまえば繰り返し使えるため、2回目以降はガス缶代だけで済むのも大きな魅力です。
ただし、この安さには「すべて自己責任」という重要な注意点が伴います。
作業に失敗したり、ガスの量を間違えてエアコンを故障させてしまったりするリスクがあります。
ガスの不足が「ガス漏れ」に起因する場合、補充しても根本的な解決にはなりません。
費用を抑えられる大きなメリットと、失敗した際のリスクを天秤にかけ、慎重に判断することが大切です。
業者に依頼する場合の費用
車のエアコンガス補充をプロに依頼する場合、どこに頼むかで費用とサービスの質が変わります。
手軽さと料金のバランスが良いのは、カー用品店やガソリンスタンドです。
費用は約4,000円から8,000円が目安で、給油や買い物のついでにサッと作業を依頼できるのが大きなメリットです。
「とりあえずガスを補充して様子を見たい」という方には十分な選択肢でしょう。
一方、専門的な診断と安心感を求めるなら、ディーラーや専門の整備工場がおすすめです。
費用は約5,000円から15,000円と少し高くなりますが、その分、ただ補充するだけでなく、専門の整備士による点検や、ガス漏れの診断まで料金に含まれているケースが多くあります。
「すぐに効かなくなる」
「他に原因があるかも」
といった不安がある場合には、ディーラーや専門の整備工場に相談するのが確実です。
自分でエアコンガスを補充するための全手順


という方のために、ここでは「車のエアコンガスを自分で補充する手順」を紹介していきます。
手順のポイントは主に5つです。
必要なアイテム
- 車種に合ったエアコンガス
- 圧力計付チャージホース
- グローブ
【準備】エンジンをかけ、エアコンを「最低温度・最大風量」に設定
まず、安全で平坦な場所に車を停め、パーキングブレーキをしっかりとかけます。
次にエンジンを始動し、エアコンのスイッチをONにしてください。
設定は「温度を最低(Lo)」、「風量を最大」、「A/C」をオン、「内気循環」にします。
これはエアコンのコンプレッサー(圧縮機)を確実に作動させ、ガスをスムーズに受け入れるための最も重要な準備です。
窓を全開にしておくと、後の冷え具合の確認がしやすくなります。
【接続】低圧バルブにチャージホースを接続する
ボンネットを開け、エアコンの配管を探します。
配管にはアルファベットの「L」と書かれたキャップがあり、これが低圧バルブの目印です(「H」は高圧側)。
この「L」のキャップを反時計回りに回して外し、無くさないように保管してください。
次に、用意したチャージホースの接続カプラーを、低圧バルブに対して垂直に「カチッ」と音がするまでしっかりと押し込みます。

【重要】ホース内のエア抜き作業
ホース内のエア抜き作業はエアコン故障を防ぐために必ず行ってください。
まず、ガス缶をチャージホースに取り付けます(この時、缶に穴を開ける針はまだ締め込まないでください)。
次に、ガス缶自体を少しだけ緩めると「プシュッ」という音と共に、ホース内部の空気がガスの圧力で外に押し出されます。
1秒ほどで素早く締め直せばエア抜きは完了です。
この作業を怠ると、水分を含んだ空気がシステムに混入し、サビや故障の致命的な原因になりますので注意しましょう。
【注入】ガス缶を接続し、圧力を確認しながら補充する
ガス缶を地面に対して垂直に立てた状態で、缶の上部にある針(バルブ)を時計回りに締め込み、缶に穴を開けてガスの注入を開始します。
注入が始まると、チャージホースの圧力計の針が動き出します。
メーターの表示をよく見て、緑色で示された適正範囲に針が収まるように注入量を調整しまましょう。
時々ガス缶を軽く振りながら、焦らずゆっくり作業するのがコツです。
赤色の過充填ゾーンには絶対に入れないでくださいね。
【確認】適正圧力で補充を完了し、冷えをチェック
圧力計の針が適正範囲の中央あたりで安定したら、ガス缶のバルブを反時計回りに回して注入を止めます。
エンジンはかけたまま、低圧バルブに接続したチャージホースのカプラーを、ためらわずに素早く引き抜きます(少しガスが漏れますが正常です)。
運転席に戻り、吹き出し口から出る空気が十分に冷たくなったことを肌で確認しましょう。
最後に、取り外しておいた「L」のキャップを忘れずにしっかりと締めて、全ての作業は完了です。
車のエアコンガス補充は自分で!費用を1/3に抑える節約術とは:まとめ
車のエアコンガス補充は、自分でやれば工賃が浮き、費用を大幅に節約できます。
手順を守り、ガスの入れすぎにさえ注意すれば初心者でも挑戦可能です。
しかし、少しでも作業に不安がある場合や、ガス漏れなどの根本原因を確かめたい時は、無理せずプロに任せるのが安心です。
あなたの状況に合った最適な方法を選び、快適なカーライフを送りましょう。