新型コロナが流行して以降「集まり」を避ける風潮が高まり、それによって人々の遊び方も変わってきました。
アウトドアやキャンプがブームとなりアウトドア人口が激増し、それに伴い車中泊が出来る車の需要も高まっています。
確かに街中を走っている車を見ると、セダンタイプやスポーティなカッコいい車よりも荷物や人間をたくさん乗せることの出来るバンやミニバンを多く見かけます。
また、軽自動車においても従来の「小さい車」ではなく「この大きさで軽自動車?」と疑いたくなってしまうほど、サイズが外も中も余裕のある造りになっていますよね。
そんなアウトドア、車中泊ブームの中で、更に人気に拍車をかけている軽自動車が「ジムニー」です。
2018年7月に発売された「新型ジムニー」は発売当時、納車が1年待ちになるほどの人気ぶりでした。
そしてアウトドアブームをきっかけに、更に人気に火が付いています。
この記事では、コロナ禍以降人気のレジャーであるアウトドアや車中泊をジムニーで楽しむことが出来るアイデアを紹介して行きたいと思います。
ジムニーの多彩で万能だと噂のシートアレンジはもちろん、そのシートアレンジを最大限に活かすカスタムグッズも紹介します。
さあ。この記事を読んだら週末のお出かけが楽しくなること間違いなし!です。
どうぞ最後までお付き合い頂き、あなたの休日ライフ&カーライフを充実させてくださいね。
この記事を読むとタメになる人はこんな人
- 車中泊をしたいと思っている人
- ジムニーを所有しているor購入予定のある人
- いろんなシートアレンジの方法を知りたい人
- 楽しいカーライフを送りたいと思っている人
Contents
時代に合わせて変化していくシートアレンジ
少し前まで、シートアレンジの多彩さを売りにしている時代がありました。
皆さんも車を購入する時に、シートアレンジの多彩さに夢を持って購入を決めた...という方も少なくないのではないでしょうか。
ですが最近の車はちょっと事情が違うようですよ…。
前席ベンチシートは絶滅危惧種⁉
かつては前席がベンチシートになっている車をよく見かけたものです。
ちなみに、初年度登録が平成19年の私の軽自動車も前席はベンチシートです。
こういう運転席と助手席の間がないタイプのシートで、2人掛けのシートですね。
2人掛けベンチシートのメリット- 室内が広く見える
- ゆったり座れる
- 横移動が楽
- 中央に荷物が置ける
といったメリットが反響を呼び、乗用ワンボックスカーやクラウン、セドリックなどのタクシーでも前席ベンチシートが良く見られました。
2人掛けベンチシートのデメリット- しっかりとしたホールドできないのでお尻が安定しない
- カーブの続く道やロングドライブは疲れる
等のデメリットを鑑みてか、軽自動車やコンパクトカー以外では採用されなくなってきました。
特にバンやミニバンは前席ベンチシートだと、ウォークスルーが出来なくて不便との理由もあります。
なお、ベンチシートではなく「前席3人掛け」という車が2004年にホンダから発売されたこともあったそうです。
前に3人乗れるなんて面白いですよね。
ですが前席3人掛けシートは全幅が広がってしまうといったデメリットや、コンパクトミニバンの登場により2009年に絶版となってしまいました。
シートアレンジは減少傾向?
2000年代初めまでミニバンのシートアレンジで人気だったのが、2列目と3列目が対座できて、停車時の車内をラウンジのように使える機能のある車でした。
先代のハイエースワゴンに乗っていた方は「あー、これ!」と懐かしく思うかもしれませんね。
車の中でこんな風にリビングにいるかのように過ごせるなんていいなあ。
ですが、この便利そうに見えるシートアレンジも現在はそのニーズがなくて消滅しています。
テーブルがあると、食事や仕事をするのもとても嬉しく便利ですよね。
車中泊をした時などはすごく便利そうに思えるのは、私だけなのでしょうか?
ちなみに、私が今乗っている軽自動車には助手席に引き出し式のミニテーブルが付いていて、これが本当に便利なのです。
助手席で飲食する事って多々ありますよね?
特にマックのハンバーガーを食べる時などは、ポテトをテーブルの上に広げられるし、食べかけのハンバーガーを一時的に置くことだってできます。(滑り止めシートを敷いて使っています)
どうして他の車の助手席にはこういうテーブルが付いていないのか、疑問に思ってしまうほどです。
この助手席にテーブルは、絶対に欲しい機能だと声を大にして言いたい!
さらに2代目ステップワゴンなどは、1列目から3列目までのシートをフルフラットに出来る「オールフラット」機能もあったそうです。
これは一見、車中泊をする際に快適な寝床を確保するために苦労して段差を埋めなくてもいいから良さそうに見えますよね。
しかし先ほど出てきた回転対座シートは、狭い車内で2列目を回転させるのは面倒だということでほとんど使われない。
さらに今のミニバンは2列目に前後スライド機能を装着するから、回転機能まで加えると機能が一層複雑になってしまう…この2点が大きな理由だそうです。
またオールフラットについては、シートの機能とベッドの寝心地のどちらを選ぶかという結果、2列目にセパレートシートを採用する車が増えたことや座り心地重視の傾向によるところが大きい。
結局のところ、今は疲労防止を含めた安全意識の向上、快適な乗り心地重視により回転対座シートやオールフラットは人気がなくなったということになります。
現代のシートアレンジの主流は?
- 2列目が独立したシートになっていて快適性が高い
- 3列目まで移動するのに、左右のシートの間を通路にも使えるキャプテンシートの採用
こういった快適性重視のシートアレンジにより、シートアレンジ自体が盛り込みにくく、シートは可動部が多いほど「快適な移動」というのが難しくなる。
それゆえに、メーカーもユーザーも本来の車の使命を優先するようになったという理由があるようです。
車に限らず家電などでもそうですが、目を引く機能というのは初めは珍しがって使うけれど、時間が経つにつれて必要性が低いことに気付いてしまう…。
そういうことかもしれませんね。
車や家電の購入時には、付いている機能の有効性を冷静に判断しないといけないとつくづく思いました。
ジムニーの快適シートアレンジ
昨今の車はシートアレンジの豊富さよりも快適性重視ということで、シートアレンジの種類は少なくなっています。
ではジムニーの場合はどうでしょうか。
早速見ていきましょう。
ジムニーの最大の特徴
ジムニーのシートアレンジで最大の特徴がリアシートを倒すと出現する、352Lの大容量の荷室スペースです。
ボディの形状がスクエアで無駄なくスペース活用ができるため、キャンプやマリンスポーツなどでも余裕を持って荷物を詰め込むことが出来ます。
開口部が広いうえに、荷室床面は完全にフルフラットになるため荷物が積みやすくなるのも魅力です。
またジムニーには豊富なアクセサリーがあるので、自分の好みに合わせたカスタマイズが楽しめるのもジムニーの魅力のひとつでしょう。
ではこのジムニー最大の魅力である大容量荷室を活かした、シートアレンジをいくつかご紹介していきます。
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❶長尺モノや自転車の積み込みも可能な、シートアレンジ
助手席側だけを倒してフルフラットにすると、長尺モノを積み込むこともできます。
ゴルフバックや趣味で使う長いもの(釣り竿など)を積み込んで、運転席の後ろにバックやその他の荷物を入れて…と何でも入る頼もしいシートアレンジです。
またこのように自転車だって積み込むことが出来るので、サイクリングが趣味の方はもちろん、急な雨降りなどで子供の自転車を運ばなければいけなくなった時でも対応可能です。
自転車も積んで、空いているスペースにもまだ荷物が積み込めますよ。
❷運転席・助手席を倒して休憩モードに
長距離ドライブに疲れたら運転席・助手席を倒して、足を延ばしてのんびり休憩…。
そんなことだってこのシートアレンジにすれば可能です。
休憩場所で思い思いの格好で、思い思いに好きなことをしてリフレッシュしたら、さあ出発!
我が家も長距離移動をする時には休憩時に車内で思い思いに、30分くらい好きな格好で好きなことをして過ごしたりします。
主人は大抵の場合はお昼寝タイムで、私は1人優雅にお茶を飲みながら読書…なんてことが多いでしょうか。
でもこの休憩タイムは本当にリフレッシュ出来て、再出発したときに再び会話が弾んだりするのでとてもオススメの休憩方法です。
ぜひ試してみてくださいね。
❸オールフルフラットで車中泊も可能
このシートアレンジなら、軽自動車での夢の車中泊も実現可能ではないでしょうか。
事実、ジムニーで1人車中泊している方は片側を寝床にして、寝床の反対側にテーブルやポータブル電源などを置いて調理や食事を楽しんでいます。
秘密基地感もあり、想像するだけでわくわくしてきませんか?
1人車中泊なら、座っていてすべてのものに手が届くこの空間の便利さにハマってしまいそうです。
また車中泊をする際に最も頭を悩ませるのが、寝床です。
ジムニーは荷室スペースがフルフラットになるので凸凹して寝にくい…ということはある程度解決できます。
あとはマットの固さです。
固すぎると体が痛くて眠れないし、柔らかすぎると腰を痛めてしまいます。
ですがそこは人気車のジムニー。
ちゃんと専用の車中泊マットが売られています。
使用感などこちらを参考にしてみてください。
ドライブを快適にするために…
ここまでジムニーの快適なシートアレンジについて紹介してきました。
ですがシートアレンジ以外で、ドライブを快適なものにするものをご存知でしょうか。
それは「正しいシートポジション」です。
皆さんは普段、車を運転する時はどのような姿勢で運転していますか?
間違った座り方は疲れやすくなるだけでなく、視界が悪かったり操作に影響が出たり…と私たちが考えている以上にその影響は大きいのです。
疲れにくい姿勢とは
車を運転する際の疲れにくい姿勢とは、「立ったまま座った姿勢」です。
背筋をしっかりと伸ばして立ち、その姿勢のまま膝を曲げて椅子の上にストンと腰をかけた感じですね。
そしてその状態のまま、背もたれに身体を預けましょう。
これでキレイな着座姿勢の出来上がりです。
そして運転姿勢のほかにもうひとつ重要なのが「座面」です。
いくら正しい姿勢をしていてもシートの形状が合わなければ、運転しにくく疲れやすいと言う事になってしまいます。
例えばコンパクトカーなどは女性向けに座面が小さめに作られています。
ですから高身長の男性などが乗ると太もも裏を支えきれず、操作に無駄が多くなってしまうのです。
その逆もしかりで、座面が大きい車に低身長の人などが座ると先端にふくらはぎなどが当たってしまい、血行が悪化して長時間の運転が出来なくなってしまいます。
私の身長が150cm未満なので、まさしくこの座面の先端にふくらはぎが当たって…は経験があります。
長時間運転していると、足がしびれてきてしまうのです。
それを改善しようと浅く腰掛けるとアクセルやブレーキが踏みにくくなり、運転が怖くなってしまいました。
改めて座面の大切さを言われると、経験していることだけに大きく納得です。
この座面の問題は思っている以上に影響が大きくて、純正シートがどうしても合わずに車を買い換えたという人もいるくらいの重要問題なんですね。
カーショップに行くと、腰痛クッションやその他のドライブを快適にするマットやシートなどが売られていますから、これらのグッズを駆使して快適なシートポジションを実現したいものです。
また最近は「レカロシート」というシートポジションを最適なものにするための特別なシートも売ってますよね。
私の周りでも「運転席のシートをレカロに変えた」と言っている人も少なくありません。
ジムニーのシートもアレンジだけでなく、こんな風に座り心地や姿勢にまでこだわったものにしたら、さらにジムニーライフも充実したものになりますよね。
ジムニーのシートアレンジと楽しみ方を大公開!さあ、遊びつくそう!:まとめ
ジムニーは2018年に4代目モデルが登場した直後から1年待ちという、大人気の車です。
さらに現在ではAT車が2年待ちと言う事にまでなっています。
メーカーであるスズキでさえも、この人気ぶりは予想できなかったのではないでしょうか。
そんなジムニーの人気ぶりを裏付けるのが、SNSやYouTubeなどのメディアで活発にそのライフスタイルを発信している「ジムニー女子」と呼ばれる彼女たちの存在です。
ジムニー女子が口をそろえて挙げるジムニーの魅力はそのデザインと、装備不足。
装備不足が魅力とは意外ですがジムニーにはカスタムグッズが多く、マイルームのように車内を自分流にコーディネート出来てそれをSNSにあげる…。
このように自分好みにカスタムし映えるためには、完璧な装備は不必要という事なんですね。
荷室の狭さや装備の不十分さなど、不満に思う部分もユーザーにはあるようですが、それでもトータル的には「買ってよかった」という声がジムニーには圧倒的に多いのです。
そんな魅力がいっぱいのジムニーで、週末はとことん遊びつくしてしまいましょう。
キャンプや車中泊、ラーツー(ラーメンツーリング)もいいですね。
この記事が、あなたの良き相棒のジムニーとの楽しい思い出づくりの一助になれたのなら嬉しいです。