
このような悩みにお答えします。
自動車のリサイクル料金の見積もりの謎の費用に、不信感を抱いていませんか。
結論から言うと、リサイクル料金は支払う義務がありますが、実は「預け金」のような性質を持ち、車を売る時にはあなたに返金されるお金です。
これを知らずに手放すと、本来戻るはずの1万円以上を損することも…。
この記事では、自動車リサイクル料金の仕組みと、損せず取り戻すためのルールを3分で分かりやすく解説します。
Contents
自動車リサイクル料金とは?

自動車リサイクル料金とは、廃車時に出るゴミ(シュレッダーダストやエアバッグ等)を適正に処分するために、法律で定められた費用です。
新車・中古車を問わず、すべての購入者に支払い義務があります。
重要なのは、これが「掛け捨て」ではない点です。
この制度は「車を最終的に廃車にする人が負担する」リレー方式を採用しています。
そのため、購入時に支払っても、将来その車を売却する際には、次の所有者からリサイクル料金相当額が返金されます。
つまり、廃車にしない限り実質的な負担はなく、一時的に預けている「預託金」のような性質のお金です。
見積もりにあっても損をするものではありませんので、ご安心ください。
※返金されないケースもあります。詳しくは記事の後半で紹介しております。
自動車のリサイクル料金の内訳は主に5つ

自動車のリサイクル料金は、大きく「3つのリサイクル処理費用」と「2つの管理費用」の合計で構成されています。
シュレッダーダスト料金
車を解体し、鉄やアルミなどの有価金属を取り除いた後に残るゴミ(プラスチック、ゴム、ガラス等)を処理・リサイクルするための費用です。
車の大きさや装備によってゴミの量が異なるため金額に幅がありますが、リサイクル料金総額の中で最も大きな割合を占めます。
一般的な乗用車であれば、おおよそ6,000円〜18,000円程度が目安となります。
エアバッグ類料金
事故時に作動するエアバッグや、シートベルトの締め付け装置を安全に処理するための費用です。
これらは火薬等の爆発性物質を使用しているため、専門的な技術で回収・無害化する必要があります。
運転席だけでなく助手席やサイドなど、搭載されているエアバッグの個数や取り外しやすさによって金額が変動。
安全装備が充実している車ほど、この項目の料金はやや高くなる傾向があります。
フロン類料金
カーエアコンの冷却に使われる「フロンガス」を回収し、無害化処理するための費用です。
フロンはオゾン層破壊や地球温暖化の強い原因となるため、解体時に大気中に放出せず、適正に処理することが法律で義務付けられています。
- エアコンの有無
- 使われているフロンの種類
- 充填されている量
これらによって金額が決まります。
近年の新型車は環境負荷の低いガスへの移行が進んでいますが、処理費用は依然必要です。
情報管理料金
あなたの車が「いつ・どこで・誰によって」適正にリサイクルされたかを、電子システム上で記録・管理するための事務手数料です。
このシステムにより、不法投棄の防止や確実な処理の確認が可能になっています。

リサイクル券にあるQRコードなどから、ユーザー自身がスマホで処理状況を確認する際にもこのシステムが使われています。
資金管理料金
支払われたリサイクル料金を、廃車されるその時まで安全に管理・運用するための手数料です。
公益財団法人が実務を担い、将来の解体業者への支払いを管理します。
新車購入時は通常290円ですが、この費用だけは「その時点での事務経費」扱いとなるため、車を売却しても返金(リサイクル券の引き継ぎ対象)にはなりません。
リサイクル料金の中で唯一、実質的な「掛け捨て」となる部分です。
リサイクル料金が「返ってくる」ケース・「戻らない」ケースの違い

実はリサイクル料金が返金されないケースもあります。
ここでは、返金されるケース・返金されないケースの違いをわかりやすく解説します。
【返ってくる場合】中古車として売却・下取りなら「全額返金」される
愛車を買取店に出した際、査定額とは別に1万円ほどが上乗せされていて驚いた経験があります。
これがリサイクル料金の返金分です。
この制度は「廃車にする最後の人が負担する」ルールのため、車を売る(=誰かにバトンを渡す)場合、支払済みの料金は次の持ち主から返還されます。

売却時の明細に「リサイクル預託金相当額」がきっちり含まれているか、必ずチェックしましょう。
【返ってこない場合】廃車にする場合は「返金なし」
逆に、10年以上乗り潰した車を解体に出した際は、リサイクル料金は戻ってきませんでした。
廃車にする=私がその車の「最後の所有者」となったからです。
購入時に預けていたお金は、エアバッグの処理やボディの破砕費用として、ここで初めて使われます。
返金がないのは少し寂しいですが、長年走ってくれた車がゴミとして放置されず、適正に処理されて土に還るための「最後の手向け」になったと思えば、納得できる出費でした。
自動車リサイクル料金とは?損をしないための基礎知識を3分で解説:まとめ
自動車リサイクル料金は義務ですが、実質は「一時的な預け金」です。
車を売却する際は全額返金されるため、廃車にしない限り実質的な負担はありません。
仕組みさえ知っていれば、決して損をする費用ではないのです。
購入や売却の見積もり時には、この金額が正しく記載されているか必ず確認し、手続きを進めましょう。