アルファード10系 シートアレンジ

アルファード10系にしかないシートアレンジと10系購入時の注意点

新型アルファードもいいんだけど、なんだかんだ言って初代アルファードがカッコいいと思うんだよね…。

「快適な長旅がしたい」

「家族みんなで素敵な思い出を作りたい」

そんな願いを叶えてくれるのが、ファミリーにも人気の高いアルファードです。

ですが新型アルファードは納期が未定とか、あまりの人気で販売の予約すらも出来ない状況です。

それに何といっても先立つもの…お値段もなかなかなもんです。

そこでオススメしたいのがアルファード10系、そう初代アルファードです。

発売から20年ほど経過していますが、まだまだ初代アルファードのファンは多く新型アルファードではなく初代アルファードの中古を探している方も少なくありません。

また初代アルファードには20系アルファード以降からは消えてしまった、10系だけに存在するシートアレンジがあります。

このシートアレンジはなぜ20系以降も付いていないのか不思議なくらい、実用性も楽しさもあるシートアレンジなのです。

この記事ではそんな魅力いっぱいのアルファード10系オリジナルのシートアレンジの魅力をご紹介しています。

またアルファード10系の購入を検討される方に、アルファード10系を楽しんでほしいからこそお伝えしたい、購入時の注意点もお話しさせてもらいます。

アルファード10系はアルファードが最高級ミニバンの頂点に立った、最初のモデルでもあります。

そんなアルファード10系の誕生秘話からお話を始めていきましょう。

 

アルファード10系誕生秘話

いまやミニバン界で押しも押されぬ不動の地位を確立し、トップの座に君臨し続けているアルファード

ですが、意外なことにアルファードの歴史は「エルグランドとの勝負に敗北した」ことから始まったのをご存知でしょうか。

デビュー当時は「打倒エルグランド」として登場したアルファードですが、最初から順風満帆ではなかったようなのです…。

ではアルファード10系を語るためには避けて通ることの出来ない、アルファードの誕生秘話から紐解いていきましょう。

苦汁をなめたトヨタの逆襲

今や、Lクラスミニバンでは敵なし!と言われるアルファードですが意外や意外、大型ミニバン対決の第一幕はトヨタの大惨敗に終わります。

1995年に発売したグランビアVS1997年発売のエルグランドの対決は、ヨーロッパ仕様のハイエースをアレンジしたシンプルなグランビアと最初から高級志向で大型のきらびやかなグリル、室内も豪華絢爛なエルグランド。

この対決はエルグランドに人気が集中し、トヨタは惨敗に終わります。

苦汁をなめたトヨタは2002年、グランビアの後継モデルとしてアルファードを登場させます。

アルファードの開発テーマは「ダイナミズム&ホスピタリティ」。

初代エルグランドに惨敗したことを教訓に、大型のメッキグリルなど採用して風格のある外観に。

またFF採用による低いフロアと広大な室内は、高級装備で埋め尽くしました。

一方、日産は奇しくも同年の2002年に2代目のエルグランドを発売します。

トヨタに連勝すべく初代同様、FRベースで近未来感漂う意欲的な内外装デザインを採用しての戦いです。

しかしこの戦いに勝利したのは、トヨタのアルファードでした。

この勝利以来、アルファードは高級ミニバンのトップに君臨し続けているのです。

グランビアの失敗からまったくの新型車として登場した初代アルファード。

7人乗りと8人乗りを用意しFFベースゆえの低床と広い室内を実現させ、対座シートにもなる。

また内装自体の仕立ても豪華で、高級ミニバンにふさわしい内容だったことが大型ミニバン市場でエルグランドを撃破し、高級ミニバンの座のトップに君臨し続けています。

 

アルファード10系の特徴

アルファードが歴史を刻み始めてから今年で21年。

記念すべき初代アルファード10系は、2ボックスの高級ハイエース「グランドハイエース」の後釜として持ち前の高級路線をさらに強化。

装いも新しくデビューしました。

翌年には噂されていたハイブリッド車も追加され、「標準系」と「エアロ系」も完備。

ツートンボディも10系の大きな特徴のひとつです。

またCMには映画俳優のジャンレノを起用し、話題となりました。

そんな10系には、10系にしかない特徴もたくさんありますので紹介していきます。

発売時期と価格
10系前期 2002年5月22日~2005年4月18日
10系後期 2005年4月19日~2008年5月11日
車両価格 約275万円~402万円

前期型と後期型ではどのような違いがあるのか、サラッと見ていきましょう。

前期型と後期型の違い

ヘッドライトの形、光り方

テールレンズ・ガーニッシュの形状、光り方(後期型は翼をイメージさせる形)

エアロの形状

ホイール

後期型には便利な小物入れ・テーブル・カップホルダーなどの小物が充実

 

アルファード10系シートアレンジ

ではいよいよ10系のシートアレンジを見ていきましょう。

10系には10系にしかないシートアレンジがあります。

なんでこのシートアレンジをやめてしまったの?と思うくらい、便利で使い勝手もいいと思うのですが皆さんはいかがでしょうか。

アルファード10系シートアレンジ❶対面シート

こちらは8人乗りの2列目シートを回転させ、後ろ向きにさせたアルファード10系にしかないシートアレンジのひとつである、「対面シート」です。

小さなお子さんがいる家庭や、仲の良い友達とワイワイと出かける時にこの対面シートは大活躍するでしょう。

なんだか電車やバスに乗っているようで、大人でもわくわくしてしまいますね。

私なら普通の車ではなく、キャンピングカーなどの特別な車に乗っているようでわくわくが止まりません。

アルファード10系シートアレンジ❷シートバックテーブル

2列目のシートを前に倒すとテーブルに変身!

車での食事はテーブルがないことが当たり前で、膝の上に置いて食べたり、少しのスペースを見付けてそこに食べ物などを置いたり…となかなか苦労しますよね。

(ドリンクホルダーは大抵の場合付いているので、ドリンクに関してはそれほど不自由を感じませんが。)

そんな時にこんなテーブルが出現してくれたら両手が空くし、子供にご飯やおやつをくれるのだって楽そうです。

コストの割にユーザーからのニーズが薄いのが原因でこの機能は20系以降付いていないのだろうけど、停車時などは大活躍してくれる機能だと思いませんか?

アルファード10系シートアレンジ❸フルフラットモード

こちらのフルフラットモードは10系にしかないものではありません。

しかし、写真をよく見るとこの10系のフルフラットモードは、20系以降のアルファードのフルフラットモードよりも平らに近いと思いませんか?

トヨタの車の座椅子は、座った時に最高の心地よさを提供出来るように設計されています。

それは10系も同じですが、時代が進むにつれてその傾向は強くなっています。

ですから初代である10系は、新型アルファードよりも楽に快適な寝床を作ることができそうですね。

まさに車中泊を楽しめる車です。

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アルファード10系購入時に気を付けたいこと

アルファードは、家族層やセカンドライフを始めたお二人、またVIPの方たちの送迎車としても使われているほど人気のある車です。

ですが20代~30代の若者にも大きな支持を得ています。

しかし購入時に無謀なローンを組んでしまい、月々の支払いに苦労してしまう若者が多かったのも事実です。

このような若者たち(若者だけに限ったことではないのですが。)はローンを支払うのが精一杯ですから、メンテナンスをする金銭的余裕はありません。

そうなると車検以外のメンテナンスはおざなりにしたまま散々乗り回した挙句、手放した時にはエンジンを初め各機関部分がボロボロになっている…といったケースは多く見られます。

アルファード10系は発売から20年ほどになるため、壊れた個所を直すとなると修理費用も相当な金額になってしまうことも考えられます。

ですが、車両状態の良いアルファード10系ももちろんあります。

アルファード10系を購入する際に気を付けたいことをお伝えするので、参考にしてみてください。

アルファード10系に多い故障箇所

アルファード10系が発売されてから20年以上、後期型の発売からも18年ほどの時間が経っています。

ですから、対面シートやシートバックテーブルに憧れてアルファード10系を購入したい場合は、必然的に中古車を探すことになります。

もちろん、20年ほど前の車なので100万円以下の予算でお買い得な1点に出会えるかもしれません。

購入価格は安くてもその後のメンテナンス費用や修理費用にお金がかかるようでは、せっかく安く手に入れられたとしても元も子もありません。

そこでまずはアルファード10系に多い故障箇所と修理代を見ていきましょう。

まずはアルファード10系に多い故障箇所はこちらです。

セルモーター(スターター)

エアコンのコンプレッサー

オルタネーター(発電機)

アルファード10系のハイブリッド車

では詳しく見ていきます。

🚗セルモーター(スターター)

アルファード10系の定番ともいえるほど、故障の多い部品がこのセルモーター(スターター)です。

このセルモーターを修理・交換すると5万円は覚悟したほうがいいでしょう。

また、エンジンがかからなければ動かすことも出来ないので、別途レッカー代が発生してしまうなんてこともあるかもしれません。

🚗エアコンのコンプレッサー

エアコンのコンプレッサーが故障してしまうと、かなりの修理費を覚悟しなければいけません。

エアコンのコンプレッサーの故障はコンプレッサーを交換すればいいというだけの話ではなく、関連したパーツの部品代も関わってくるからです。

ザっと見積もっても10万円~20万円ほどかかりそうです。

私も軽自動車の中古車に乗っていて夏にエアコンが効かなくなり、修理を依頼したところ20万円と言われました。

車の購入金額より高い!とビックリしましたが、中古の部品で対応してもらうことができたため5万円で修理してもらえました。

夏にエアコンなし!はきついけど、修理費も正直言ってきつかった…。

でも5万円はかかりましたが、修理後はすこぶる順調です。

🚗オルタネーター(発電機)

アルファード10系でセルモーターの次に多い故障がこのオルタネーターです。

経年劣化による故障が避けられない部品なので仕方ないことなのですが、故障してしまうとオルタネーターの交換に5万円は覚悟しておきたいですね。

またバッテリーがあがってレッカー車を呼んだり、そうなるとバッテリー交換も必要などと何かと費用がかさんでしまうことになります。

🚗アルファード10系のハイブリッド車

ん?どういうこと?と思われた方、多いと思います。

ハイブリッド車って故障した時が怖いんです。

その訳は、ハイブリッド車にはハイブリッド特有の部品が数多く使われています。

そして万が一これらの部品が故障してしまうと、修理代がとんでもないことになってしまうのです。

ハイブリッド車ゆえの燃費の良さで浮いたガソリン代など、一瞬にして消し飛んでしまいますよ。

ハイブリッドの関連部品が故障すると30万円~40万円は軽くかかるのでかなりの覚悟が必要です。

 アルファード10系購入時にはここに気を付けて!

アルファード10系は発売されてから約20年が経過されているので、経年劣化による部品の故障は仕方のないことです。

ですがせっかくなら、前のオーナーさんに可愛がってもらったんだろうなとわかる大切に乗られた車と出会いたいですよね。

では、そんな大切にされた車のチェックポイントと購入時の注意点をお伝えします。

大切にされていた車はここを見ればわかる!

とにかくエンジンの中がキレイ

内装のきれいさや、外装の傷や汚れなどに目が行きがちですが、車を使用していれば多少の傷や汚れなどはついてしまうものです。

ですが本当に大切に乗られていた車は、オイル交換をはじめとしたメンテナンスを定期的にされていたはずです。

ですから15万㎞など相当の距離を走っていたとしてもエンジンの中がキレイな車もあれば、走行距離が短くてもスラッジやオイル焼けで汚いエンジンの車もあります。

中古車を買う時は必ず、オイルフィラーキャップを開けてキャップの裏やエンジンが汚れていないことを確認してください。

中古車の「当たり」はメンテナンスをきちんとしてもらって、大切に乗られていたかどうかが大きく関わってきます。

間違っても下の写真のような汚いエンジンの車は、買わないでくださいね。

エンジンのきれいさ以外にもアルファード10系を購入する際に気を付けて欲しい点があるので、そちらもお伝えしておきます。

この注意点もかなり重要ですよ。

アルファード10系購入時の注意点

注意点❶アルファード10系はぶつけると高くつく

アルファード10系を買ったら、とにかくぶつけないように注意してください。

アルファード10系じゃなくったって、ぶつけないように気を付けるよ

と言われてしまいそうですが、アルファード10系はぶつけるとホントに修理代が高いんです。

アルファード10系はアジア圏での人気が高いため、どんなに酷い状態の車でも外人バイヤーがすぐに輸出してしまいます。

そのため、中古部品が探してもなかなか見つからないのです。

そうすると板金・塗装で修理するしかなくなり、修理代が大幅にかかってしまうことになるのです。

そして中でも特に注意してもらいたいのが、「リヤゲート」です。

バックしていてうっかりぶつけてしまった…。

でもアルファード10系は「うっかり」では済まされないくらい、リヤゲートをぶつけると10万円~20万円台は覚悟したほうがいいです。

注意点❷カスタムされたアルファード10系の中古車

アルファード10系の中古車にはカッコよくカスタムされた車が出ているのを見ると思います。

ですが「このカスタムかっこいい!」とか「私の好み!」と舞い上がってしまう前に確認してもらいたい点があります。

そのカスタムは、車検に適合しているか

カスタムされた部品の純正部品は残っているか

もしも車検が通らないカスタムがしてあってさらに純正パーツもない!となったら非常に困った状況になります。

「アルファード10系はぶつけると高くつく」でもお伝えした通り、純正のパーツ備品を探すのは容易なことではありません。

そうなると車検が通らないことになり、泣く泣く高額な新品で部品を交換することになってしまいます。

このような悲しい思いをしないためにもカスタムされたアルファード10系を購入する際には、上記2点の確認を忘れないようにしてくださいね。

 

アルファード10系にしかないシートアレンジと10系購入時の注意点:まとめ

初代アルファードは苦汁をなめたトヨタの逆襲から始まりました。

その後のアルファードの大いなる飛躍は、皆さんご存じの通りです。

そんな初代アルファードですから、トヨタの方たちの思い入れも相当なものだったのではないかというのは想像が付きますよね。

だからあえてアルファード10系にしかないシートアレンジが存在するのかなあ…と思ってしまいました。

アルファード10系のシートアレンジは、今のアルファードのシートアレンジに加えてもきっと喜ばれると思えるほど、実用的でわくわくさせてくれるものでした。

特にお出かけや、遊ぶことが好きな方には嬉しいシートアレンジだと思います。

ミニバンの可能性に挑戦したシートアレンジだと言えると思うのですが、どうでしょうか。

そんな素敵なアルファード10系だからこそ、もしも購入を検討されている方がいたら、あえて知っておいてほしい多くみられる故障事例や注意点もお話しさせてもらいました。

この記事を読んで、あなたの車選びや素敵なカーライフの参考にしていただけたのならとても嬉しいです。

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