その疑問を解決します。
アルファードといえばトヨタやディーラーだけでなく、アフターパーツを扱うメーカーにも人気があり、ユーザーの関心も高いですよね。
以前ならナビは「純正品より社外品のほうが価格が安く済む」といった考えを持つ方も多いのではないでしょうか。
ですが、最近ではトヨタの純正ナビのラインナップも充実して来たので一概にそうとは言えない状況です。
30アルファード後期は一部改良により、ディスプレイオーディオが全車標準装備になりました。
また、この改良により30アルファード後期から社外ナビの取り付け不可となっています。
「T-Connect SDナビゲーション+JBLプレミアムサウンドシステム」(以下JBLナビ)は、オプション価格721,600円とかなり高額です。
これには、パノラミックビューモニター等の便利・安心・安全システムも含んだ価格になります。
ですが、機能性に優れたJBLナビにもディスプレイオーディオにも映像入力の機能はないんです。
映像入力機能とはRCA(赤白黄の端子)やHDMIなどで外部の映像と音声をデッキのモニターで再生することができる機能のことです。
一部改良前のメーカーオプションのJBLナビにはアナログ映像入力の機能があったんですが、仕様変更によりこの機能が無くなってしまいました。
この機能があれば、iPhoneをつないでミラーリングしたり、AmazonのFireTVなどの動画配信サービスを視聴することが可能になります。
この一部改良後のJBLナビはミラーリングに必要な映像入力機能以外の機能は充実しています。
今回この記事では、
そもそもMOPナビって何?
JBLナビ、ディスプレイオーディオ
MOP/JBLナビのミラーリング方法
について紹介します。
そもそもMOPナビって何?
まず、MOPナビについてご存じない方もいらっしゃると思うので簡単に解説します。
MOPナビとDOPナビの違い
MOPナビとは
工場とは、販売店の工場ではなくて日本はもちろん、世界各地に広がるトヨタの生産ラインで取り付けをすることを言います。
DOPナビとは
購入先の販売店に陸送されたあとに取り付けられるナビのことを言います。
MOPナビもDOPナビはどちらもトヨタの純正ナビになります。
MOPナビとDOPナビの見分け方
MOPナビ
30アルファードのMOPナビの見分け方は、「JBL」のマークです。
30アルファードのメーカーオプションナビは、JBLサウンドとセットになっています。
ナビ本体に「JBL」のマークがあればメーカーオプションとなります。
DOMナビ
トヨタのディーラーオプションナビは、型式で判断することが可能です。
「N」から始まるアルファベット4文字、「-」を挟んで後ろに文字列が続くように書いてあります。
例「NSZT-W68T」
種類によって場所が異なりますが、ナビフレーム周りに記載されています。
MOPナビのメリット・デメリット
MOPナビのメリット
MOPナビの大きなメリットは、車種に沿った専用設計でナビゲーションが組み込まれていることです。
カーナビとオートマチックの協調性やカーナビからの情報をベースにして自動でシフトダウンを制御するなど、その車にとって最も優れたナビになります。
また、MOPナビの構成パーツはナビゲーション本体だけではありません。
ナビコンピューターや室内ボディコンピューターなどの本体以外にも複数存在しています。
アルファードのMOPナビは、JBLサウンドとセットオプションになっているので、ナビ本体だけでなくスピーカーやアンプなどの取り付けも必要です。
ボディにも音質向上をさせる必要があるので、生産ライン(工場)での装着が必須になります。
MOPナビのデメリット
MOPナビのデメリットは取得税、購入後の変更、ナビの移設です。
MOPナビをオプション設定した場合、ナビを含んだ価格が取得税として課税されます。
また、MOPナビは専用設計されているので、違う車に移設することもできません。
もちろん移設だけではなく、新しいナビを後付けすることも不可になります。
DOPナビのメリット・デメリット
DOMナビのデメリット
DOPナビは、MOPナビのようにATの協調制御やシフトダウンなどの専用設定ではありません。
ですが、ナビ機能にマニアックさを追求していなければ、機能としてはMOPと大きな違いはないようです。
また、マッチングの自由度が高いので、オーディオスペースに挿入することができれば他の車にも移設が可能です。
DOMナビのメリット
DOPナビはリーズナブルな価格で、値引率も高いという特徴があります。
なぜなら、DOPナビは販売店の粗利が多く含まれているので、値引き額が拡大されやすいんです。
MOPナビ:メーカーの粗利が多い
DOPナビ:取扱店の粗利が多い
純正品を安く購入するならDOPナビを選んだ方がよさそうですね。
JBLナビ、ディスプレイオーディオ
JBLナビ、ディスプレイオーディオの特徴について紹介します。
JBLナビ
エグゼクティブラウンジとエグゼクティブラウンジSのハイブリッド車・ガソリン車には標準装備、それ以外はメーカーオプションになります。
多彩な機能を一台に集約した10.5インチ大画面のナビゲーションシステムです。
JBLナビの仕様・基本機能
中でもJBLサウンドシステムは17個のスピーカーを配置しているので、車内全体で上質なオーディオを体感できます。
他に、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックブレーキ、パノラミックビューモニター、インテリジェントパーキングアシスト2もセットです。
ディスプレイオーディオ
アルファードの多くのグレードで標準装備されるのが、9インチのディスプレイオーディオです。
基本の状態では、オーディオ機能とスマホ連携機能がメインになります。
ディスプレイオーディオの基本機能
ディスプレイオーディオでは、日頃スマホで利用しているアプリが使えるようになります。
最近では車載ナビを使わずに、スマートフォンのナビの方が便利だと感じる方も多いですよね。
必要な機能があればそれに応じて追加、スマホの機能で十分な方はオプション無しでお得に使えますね。
MOP/JBLナビのミラーリング方法
JBLナビのミラーリングは、AndroidとiPhoneで接続方法が異なります。
Androidの場合
Androidの場合の操作方法はこちら
- JBLナビ画面下の「AUDIO」ボタンを押し、オーディオソース選択画面から「Miracast™」を選択
- Miracast™接続画面が表示され、Wi-Fi利用を選択
- スマホの設定画面の「機器接続」「接続の設定」へ進む
- 「スクリーンミラーリング」が表示されたら選んで送信開始
- スマホに「選択機器 CAR MULTIMEDIA」は表示されたら「CAR MULTIMEDIA」を選択
- Miracast™接続画面「接続します」を選択し、スマホの接続への招待に同意
これでAndroidのミラーリング完了です。
iPhoneの場合
iPhoneの場合はMiracast™が使用できないので、HDMI端子を新設する必要があります。
Beat-Sonic HVXT01
引用元:Beat-Sonic
このHDMI新設キットを取り付けることで、アルファードのJBLナビへの映像と音声の入力が可能になります。
引用元:Beat-Sonic
入力にはHDMIを採用しているので、スマホやデジタル映像機器をつなぐことが可能ですよ。
設置するためにナビのディスプレイやその周辺のパネルを外す必要があります。
ですが専用設計によるカプラーオンなので、純正配線を傷つけることなく接続することができますよ。
HVXT01を装着するとナビのオーディオソース選択画面に「AUX」が表示されるので、iPhoneを接続すれば接続完了です。
装着作業は大変ですが、装着したら簡単に接続できてFireTVやその他のHDMI接続機器なら何でも接続することができます。
HVXT01なら接続が安定しないAndroidでも簡単に確実に接続することもできますよ。
大人気30後期アルファード!mopナビのミラーリング方法紹介:まとめ
まとめ
- MOPナビ:工場で装着するナビ(メーカーオプションナビ)
- DOPナビ:販売店で装着するナビ(ディーラーオプションナビ)
- 30アルファード後期から社外ナビの取り付け不可
- エグゼクティブラウンジ、エグゼクティブラウンジSはメーカーオプションナビが標準装備
- それ以外はディスプレイオーディオが標準装備、JBLナビはオプション設定
- JBLナビ、ディスプレイオーディオには、ミラーリングに必要な映像入力機能がない
- Androidでミラーリングする場合は、Miracast™
- iPhoneでミラーリングする場合は、Beat-Sonic「HVXT01」がおすすめ
今回この記事では、30アルファード後期のJBLナビにスマホをミラーリングする方法について紹介しました。
純正ナビの機能性が良くなったのは嬉しいですが、映像入力機能がなくなったのは残念ですね。
HVXT01を装着すると安定した環境でスマホとミラーリングできるので、YouTubeやFireTVなどと楽しむことができますよ。