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自動運転レベル3搭載車価格推移から見る購入判断!まだ高嶺の花?

毎日の通勤渋滞や長距離運転に苦痛を感じる。未来のマイカーに興味を持っているけれど価格はどんな感じなの?

このような悩みにお答えします。

毎朝の渋滞、このまま座席で休みながら会社に行きたいな…。

そんな切実な願いを叶える自動運転レベル3です。かつては1000万円超えの贅沢品でしたが、その価格推移に今、変化が起きています。

この記事では、メルセデスベンツやホンダの事例から、会社員が「手放し運転」を手に入れるための重要な情報「価格推移」について、紹介します。

今はまだ高嶺の花なのか、それとも射程圏内なのか。

未来のマイカー選びで後悔しないための、リアルな購入判断をお届けします。

 

【3社比較】自動運転レベル3搭載車の価格一覧

2025年現在、市販されている(または直近登場を発表している)自動運転レベル3搭載車を価格とあわせて比較すると、次のとおりです。

車種 メーカー 価格(参考・税込) 備考
ホンダ LEGEND Hybrid EX ホンダ(日本) 約725万円 国内唯一の市販型レベル3。販売期間限定・少量生産
メルセデス・ベンツ Sクラス メルセデス・ベンツ(独) 約1,500万円〜(欧州) 「DRIVE PILOT」搭載。抽選販売、日本導入未定
Waymo Pacifica Waymo(米/クライスラー) 約455万円(2018年モデル) 米国限定。現行機は主に法人/サービス向け

現状、日本国内で一般消費者が新車として購入検討の土台に乗るのは、実質的にホンダ車のみという状況です。

  • 海外メーカー製は導入未定
  • 法人・サービス用途に限定されている

といったこともあり、まだ「マイカー」としては遠い存在と言えます。

今後は

  • ホンダ: 新世代EV「Honda 0」シリーズを投入予定。
  • ステランティス: 「STLA AutoDrive」搭載の量産車を発表予定。
  • 中国メーカー: Geely(吉利)やXpeng(小鵬)

などが、2025〜26年にかけてレベル3搭載車を発売予定です。

メーカーから新型車の投入が予定されていますが、現時点で具体的な価格は発表されていません。

価格競争が起きるかどうかが注目されるでしょう。

 

なぜ自動運転レベル3搭載車はこれほど高いの?

ではなぜ限定されていたり、普通車よりも高価で販売されているのでしょうか。

主な理由は3つあります。

車の「目」と「脳」が別次元の部品を搭載しているから

自動運転レベル3搭載車を実現するには、人間の目の代わりとなる「LiDAR(ライダー)」や高性能レーダーなど、従来の車にはない高価なセンサーが多数必要です。

これらは1つ数十万円することもある精密機器なので、価格も高価になっている理由の一つでもあります。

それらが集めた膨大なデータを一瞬で処理・判断するための「超高性能なAIコンピューター」も搭載しなければなりません。

言ってみれば、車の中にハイスペックなゲーミングPCと測量機器を詰め込んでいるようなもの。

これらの部品代とシステム開発費が車両価格に直結しているため、どうしても従来の車より桁違いに高くなってしまうのです。

安全のためにシステムを「2つ」積んでいるから

システムが運転の主役になる自動運転レベル3搭載車では、走行中に機械が故障しても、絶対に事故を起こさない安全性が求められます。

人間がすぐに運転を代われない状況も想定されるからです。

そのため、ブレーキやステアリング、電源などの重要パーツを予備も含めて「2重(冗長化)」に搭載しています。

メインの機能がダウンしても、サブの機能が即座にカバーして安全に停止するための大事な役割を果たしてくれますよ。

単純に部品が2倍必要になる箇所もあり、この徹底した安全対策と設計の複雑さが、コストを大きく押し上げる要因になっています。

まだ「限定生産」の段階で普及前で量産効果が効いていないから

家電やスマホが高性能でも安くなるのは、世界中で何億台も作られて「量産効果」が働くからです。

しかし自動運転レベル3搭載車はまだ世界的に見ても数が非常に少なく、ホンダ・レジェンドのように限定生産のケースも珍しくありません。

莫大な初期開発費を少ない販売台数で回収しなければならないため、現在はどうしても1台あたりが割高な設定になります。

今後、技術が標準化されて「当たり前」に生産されるようになれば価格は下がりますが、今はまだ希少価値の高い「最新技術への先行投資」が必要な時期と言えるでしょう。

 

自動運転レベル3搭載車の中古車事情

では自動運転レベル3搭載車の中古車はどのような価格となっていくのでしょうか。

「状況」「今後」に分けて、紹介していきます。

中古市場における自動運転レベル3搭載車の現状

2025年現在、中古市場でレベル3搭載車を見つけるのは至難の業です。

代表格の「ホンダ レジェンド」は2021年に100台限定・リース専用で販売されたため、一般の中古車店には滅多に並びません。

もし見つかったとしても、ベース車と見分けて本当に自動運転レベル3搭載車搭載かどうかの厳密な確認が必要です。

海外製モデルも法人契約が主で流通はほぼゼロなんですよね。

現状は「幻のレア車」に近い状態で、価格も相場より高額になるケースがほとんどでしょう。

自動運転レベル3搭載車中古市場が活性化するタイミング

正直なところ、一般の人が中古で気軽に買えるようになるには、まだ時間がかかりそうです。

中古車市場が潤うには、まず新車の大量普及が不可欠だからです。

現在は希少すぎてコレクターズアイテムの域を出ませんが、2025年以降に各メーカーから量産モデルが順次登場すれば状況は変わります。

それらが車検時期を迎えて手放される数年後には、ようやく現実的な価格の中古車が出回り始め、私たちの選択肢に入ってくるでしょう。

 

自動運転レベル3搭載車価格推移から見る購入判断!まだ高嶺の花?:まとめ

夢の手放し運転ですが、2025年現在は700万円超えのレジェンドなど、まだ高嶺の花であることは事実です。

しかし、各社の量産化が進む数年後には、価格推移も下落トレンドに入る可能性があります。

今はコスパ抜群の「レベル2+(ハンズオフ)」で癒されながら、カローラクラスに技術が降りてくる「Xデー」を待つのが、最も現実的な戦略ですよ。

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