
高速走行中などすぐに停車できないときは余計に怖い現象ですよね。
異音をそのままにしているとかなり危険です。
走行不能や事故につながることも
異音はするけど運転できるからいいやと乗り続けていると危ないですよ。
また、異音の違いによって原因が異なります。
ゴーゴーという音は何が原因なのでしょうか。
ここでは、ゴーゴーという異音の原因と修理内容、かかる費用を紹介します。
車の異音を甘くみてはいけませんよ。
車の異音の原因は

車から異音がする原因を考えていきます。
異音の種類によって考えられる原因が異なります。
ゴーゴー音
走行中にゴーゴーと音がする原因は以下のとおりです。
ハブベアリングの異常
最も考えられる原因がこのハブベアリングの異常です。
ココがポイント
ハブベアリングとは、ホイールと車体をつなぐ部分です。
ホイールにボルトがついていますよね。
ボルトと車体をくっつけている間の主軸がハブで、ハブの中の回転するための部分がハブベアリングです。
ゴーゴーという異音はこのような音ではないでしょうか。
走行していると余計に車内に響いてくるようなゴーゴー音はハブベアリングの異常が考えられます。
ココに注意
50km/h以上出すとゴーゴー音が強くなりませんか
ハブベアリングの異常は加速していくと音が大きくなる傾向にあります。
これを放置するとタイヤがうまく回らなくなり、ハンドル操作の不具合や走行不能になる可能性があります。
ドライブシャフトの故障にもつながります。
ココがポイント
ドライブシャフトとは、駆動輪につながる軸のことをいいます。
エンジンをかけて動力を車体に伝える役割があります。
ハブベアリングの異常を放置すると、タイヤの回転が悪くなりドライブシャフトの破損につながることがありますよ。
ひとつ調子が悪くなると負の連鎖が起きるのですね。
ハブベアリングの異常はかなり危険です。
すぐ修理点検を依頼する必要がありますよ。

その場合は他の原因が考えられます。
タイヤの異常
低速時でもゴーゴーと音がする場合はタイヤの不具合かもしれません。
ロードノイズ
凹凸のある道路の走行は、タイヤとの摩擦により音がすることがあります。
走行する道路状況で音がしなくなればこれが原因かもしれないですね。
タイヤの種類や劣化のよってロードノイズ発生の原因になっているのかもれません。
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気になる場合は静粛性の高いタイヤに交換することや、ロードノイズが低減するアイテムを取り付けると良いでしょう。
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空気圧の不足
タイヤの空気圧が不足している場合、走行時に音がすることがあります。
タイアの空気が不足すると、地面との接地面が多くなって音が大きくなることが考えられます。
車を買って間もない場合はハブベアリングの劣化よりタイヤの異常かもしれません。
社外品のタイヤやホイールの装着で異音を感じることもありますね。
タイヤの空気圧不足はパンクやバーストの原因になりかねません。
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ホイールバランス
タイヤとホイールのバランスが均等ではないことが異音の原因ということもあります。
タイヤが均等に回らないとタイヤの消耗にばらつきが出て異音につながり、またタイヤの寿命も早まります。
そのまま走行するとタイヤやホイールにつながるサスペンションやシャフト(軸)の故障につながりますよ。
車体が不安定になり揺れるような症状も出てくることがありますね。
ホイールバランスの不均等はタイヤの偏摩耗の原因にもなるため、すぐにホイールバランス調整が必要です。
ディファレンシャルギアの不調
ディファレンシャルギアは、タイヤの回転の差をつけるためのギアのことをいいます。
車がカーブするとき、左右のタイヤの回転数を変えることで曲がります。
その役割をしているのがこのディファレンシャルギアなのですね。
デフギアのスムーズに動かすためのデフオイルが少なくなっている可能性もありますよ。
これが少ないとギアの故障につながり、より重篤な状態になりまかねません。
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このデフギアが故障すると、加速や減速時にゴーという異音がすることがあります。
デフギア異常の他の症状として
- ゴンッ、バキッといった異音がする
- 旋回時のハンドルが重い
- ハンドルから振動を感じる
- 燃費が悪くなった
これらが出てくることがあります。
デフギアの異常は事故につながりかねないため、早急に修理点検に行きましょう。
異音による故障の違い

ゴーゴー音以外にも、異音から考えられる故障の原因は異なります。
キュルキュル音
アクセルを踏んだとき、アイドリング時にキュルキュルと音がする場合は原因としてVベルトの異常が考えられます。
いわゆるベルト鳴きといわれる現象がこれです。
Vベルト(ファンベルト)はエンジンの力を発電機やエアコンなど周辺機器に伝える役割のベルトをいいます。
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Vベルトはゴム製で劣化するとひび割れや硬化、変形することがあります。
走行距離が6万キロ以上になると、Vベルトが消耗してキュルキュル音として症状が出ていることがありますよ。
コロコロ音
コロコロ音がするときには以下の原因が考えられます。
- タイヤ周りに小石や異物が入っている
- ホイールのネジの緩み
- エンジン部分の異常
- サスペンションの異常
異物の侵入の場合、目視で確認できることもあるため、停車して状況を確認しましょう。
ホイールのネジが緩んでいる場合は異音だけでなく、走行時の振動があることもありますね。

この場合は、エンジン部分の異常が考えられます。
ココがダメ
コロコロ、カラカラのような音がする場合はエンジンオイルの異常かも
エンジン始動時に音がする場合、潤滑油となるエンジンオイルが不足していることがありますよ。
ココがダメ
低速時にコロコロと音がする場合は、サスペンションの異常かも
サスペンションは車とタイヤを繋げている部分で、衝撃吸収や走行安定性を保つ役割があります。
サスペンションの故障は車全体の故障につながるため、危険です。
他にもドライブシャフトのつなぎ部分に使われているゴム製のカバーが劣化していることが原因ということもあります。
カラカラ音
カラカラ音も様々な原因が考えられます。
ココがダメ
加速時にカラカラと音がする場合は、エンジンの異常燃焼かも
ノッキングといわれる現象で、加速時にエンジン部分からコロコロ・カリカリのような音がします。
金属を打つような音がする特徴があり、音の原因として車の燃料間違いやすす溜まりなどが考えられます。
エンジンオイルの劣化でカラカラ音がするときもありますね。
また、プーリーやベアリングの劣化も原因として考えられます。
ココがポイント
プーリーはエンジン等の力をベルトから他の伝える役割持つ円盤状の部品のことをいいます。
Vベルトを動かす歯車のような部品です。
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エンジン始動時や低速時にカラカラと音がする場合はプーリーやベアリングの異常が考えられます。
キーキー音
ブレーキを踏むときにキーキーというような異音がすることがあります。
この原因としてブレーキパッドの消耗が考えられます。
ココがポイント
ブレーキパッドは減速停車時、タイヤの回転を両側にあるパッドでディスクローターを挟んで摩擦力で止める役割があります。
パッドの消耗で薄く(残り2〜3mmに)なると金属部分が出てきてそれが擦れてキーキー音がする場合があります。
これを放置しているとゴゴゴという低い異音になります。
これは金属部分がディスクローターに直接触れているサインになりますね。
放置するとブレーキが効かなくなることも
異音はそのままにせず、プロにみてもらうのが一番です。
ハブベアリングの交換修理費用は

異音は車からのSOSです。
内部の修理や交換になった場合、費用が気になるところですね。
ハブベアリングの交換費用
ゴーゴーという異音の原因で最も考えられるハブベアリングの異常。
一般的に10万キロ以上の車はハブベアリングの劣化をチェックする必要があります。
ただし車の状態によって劣化状態は異なります。
例えばFF(前輪駆動)車は、駆動だけでなく操舵の負担もあるためハブベアリングの劣化が早くなりますね。

そう考えず、異音があればすぐに停車し整備工場に持っていく必要があります。
ハブベアリングが破損するとタイヤが外れるおそれがありますよ。
近くに整備工場がなければJAFに救護依頼することも考えましょう。
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ハブベアリングをすべて交換する場合と、一部のパーツを交換する場合では費用が異なります。
それを踏まえて交換費用は部品代で4000〜数万円となります。
さらに工賃代が1〜2万円程度かかり、総額で1.5〜5万円程度の費用がかかりますね。
部品が一体化しているタイプは部品代で3〜5万円かかる場合がありますよ。
ディーラーや整備工場など修理する場所でも費用が異なるため、問い合わせて確認すると良いですね。
危険!車走行中にゴーゴー異音がしたらこれを疑え!放置は事故の原因:まとめ

いかがでしたでしょうか。
車を走行中に感じる異音は必ずプロに点検してもらうことが必須なことがわかりました。
ゴーゴー音だけでなく、異常のある場所によって異音が異なるのですね。
異音をそのままにしておくと、他の故障につながり最悪事故や廃車になることも考えられます。
運転時のささいな異変は、その日に対応しないと忘れがちですよね。

と先延ばしすると次に運転するときも同じようにしてしまい、さらに車が悪い状態になりかねません。
異音に感じたらすぐに車をみてもらいましょう。