
その疑問にお答えします。
免許を取得し、初心者マークを付けていざ運転。
慣れてきた頃にふとこの疑問を感じることはありませんか。

私もそう思ったことがある一人です。
私も運転に自信がついたころ、早く初心者マークを取りたかったです。
なんとなく、周囲に未熟さを見られている感覚になってしまいました。
運転免許の取得時期が周囲よりも遅く、同級生の中で初心者マークを付けていることが恥ずかしい気持ちもあったんですよね。
また、初心者マークをできるだけ長く付けたいと思う人も多くいます。
運転に自信がない人は初心者マークを付けることで、周囲の運転者に配慮してほしい気持ちもあるでしょう。
この問題、一つ間違えれば交通違反となって違反金や点数を引かれる可能性もあります。
ここでは初心者マークをいつまで付けるのかその期間と注意事項などを紹介します。
Contents
初心者マークっていつまで付けるもの

初心者マークいわゆる若葉マークは、正式名称が初心運転者標識です。
この標識は1972年に制定されており、50年以上の歴史があるんですね。
初心運転者標識は、新しく自動車免許を取得した初心者に対して車体に貼ることを道路交通法で義務付けられています。
ココがポイント
運転免許取得後、1年未満は初心者マーク貼ること
これは道路交通法第71条の5 第1項で定められています。
表示義務をしないと初心者運転者標識表示義務違反になります。
ココに注意
反則金4,000円(準中型自動車は6,000円)と違反点数1点が科せられます。
自家用車はもちろん、レンタカーや営業車など運転するクルマには必ず取り付けましょう。

レンタカー会社では貸出がある場合もありますが、ない場合は運転前に購入が必要です。
100円ショップやカー用品店などで販売していますね。
反対に初心者マークは1年経過後はいつまで付けていて良いのでしょうか。
初心者マークの脱着義務はなく、1年経過しても付け続けることに問題はありません。
免許取得後1年経過しても運転に自信がないという人は付けておくと安心かもしれませんね。
この初心者運転者標識表示義務違反は、初心者マークの貼る場所にも関係しています。
初心者マークの表示位置
初心者マークの表示位置は、
車体の前後で地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置と規則で定められています。

これを違反すると、反則金4,000円と違反点数1点が科せられます。
マグネット式や吸盤式が主流だと思いますが、最近はマグネットが付きにくいクルマがあることを知っていますか。
アルミ製や樹脂製ボンネットのクルマにはマグネットが付けられないのです。
例えば、
- 2代目以降のプリウスはアルミ製ボンネット
- ダイハツタントの3代目モデルは樹脂製ボンネット
であり、マグネット式が装着できないのです。
この場合は、ステッカー式の初心者マークで対応することができますね。
運転者が代わるときの貼り替えが少し面倒ですが仕方がありません。
この初心者マークを付ける場所ですが、明確にわかっていない人も多いのが現状。
フロントガラスの内側に初心者マークを付けているクルマを見たことがありませんか。
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これは、視界を妨げるということで道路交通法違反となり、反則金4,000円と違反点数1点が科せられます。
リアガラスに貼り付けるのは大丈夫
吸盤タイプはリアガラスに付けるようにしましょう。
また、2枚以上貼っているクルマもありますよね。
この場合規定では枚数の上限は決まっておらず、2枚以上貼っていても違反ではありません。
ただ、枚数を多く貼っても特にメリットはないですね。
また注意として、長期間初心者マークを貼り付けておくとシミや塗装面の劣化の差が出ることもあります。
定期的に剥がしておくことが大切ですね。
初心者マークなどボディに貼り付ける標識のトラブルと対策について紹介する動画がありますので参考にどうぞ
夏場や雨の日の翌日など、ステッカーを剥がすと一日で変色することもあります。
また、剥がすときにボディの塗装が傷つくこともありますので、対策を知っておくと役立ちますよ。
初心者マークのメリット
初心者マークを付けているクルマに対して側方に幅寄せや割り込みをした場合、道路交通法違反になります。
これは初心運転者保護義務違反となり、違反点数1点と車種により反則金が課せられます。
反則金は、大型車(中型車を含む)が7000円、普通車や二輪車は6000円、小型特殊車は5000円です。
初心者マークを付けずに事故を起こした場合は、初心運転者保護義務違反が適用されないことも考えられます。
ちなみに免許取得後1年以上が経過していた場合の初心者マークは、初心運転者保護義務違反に該当しません。
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初心者マークの運転にもどかしい気持ちがあっても、広い心で見守りましょう。
初心者マークのクルマは約2倍の交通事故率があるといわれています。
運転に不慣れなときは周囲を見たり、他のクルマの動きを見たりすることに慣れていませんよね。
他のドライバーに初心者と周知してもらうことで事故のリスクも軽減できますね。
高齢者マークとの違い

初心者マークのようにクルマに貼る標識として、高齢者マークというものがあります。
これは高齢運転者標識といい、1997年から導入されました。
当初は高齢者の事故が多いことから75歳以上の高齢者対象に導入されたものです。
しかし、現在は
- 運転者が70歳以上
- 加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼす可能性があるとき
が対象となる人に推奨しています。
以前は義務にしましたが反発の声が大きく、努力義務となっています。
高齢者マークには、もみじマークや四葉マークの2種類がありますね。
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涙型のようなもみじマークは旧モデル、四葉マークは新モデルとなっています。
高齢者マークを貼っていないからといって特に罰則があるわけではありません。

しかし、初心者マークのクルマ同様、高齢者マークの車に対して幅寄せや無理な割込みをした場合、違反点数1点と反則金がありますので注意が必要です。
初心者マークを取り外した後は

免許取得後1年が経過し、初心者マークを取り外しても良い期間になると一層気を引き締めなければいけません。
運転初心者が気をつけるべき目線を教えてくれる動画がありますので参考にどうぞ
どうしても運転に慣れていないと目線が近くなってしまいがちですよね。
運転時は、より広範囲を見ることで事故を防ぐことができます。
運転時に注意すべきポイントを挙げていきます。
- 速度を上げすぎずメーターを確認すること
- 車間距離を十分にあけること
- ウインカーは余裕を持って出すこと
- 車線変更時は必ず後方・左右を確認すること
- ブレーキを急に踏まない
当たり前に思える内容ですが、運転に慣れてしまうとつい忘れてしまいがちですね。
私も歩行者で、出会い頭に急にクルマが出てきてブレーキを踏まれた経験があります。
法定速度に注意し、特に住宅街など狭くて人の飛び出しがありそうな場所はゆっくり進みましょう。
また、初心者にありがちなのがウインカーを出すタイミングが急なこと。

後方のクルマも驚いてしまうので曲がりたい・車線変更したい少し前からウインカーを出しましょう。
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何かあったらすぐにブレーキを踏みがちな人もいますよね。
怖くてブレーキを踏みたい気持ちはわかりますが、後方のクルマからしたら追突事故になりかねないと恐怖心が芽生えます。
ブレーキを多用せず、車間距離を十分に保ち、余裕を持って減速→停止していくと後方のクルマも安心しますね。

とよくいわれます。
初心者マークを付けている期間で事故を起こした人は6人に1人いるという調査結果があります。
そして、初心者の事故は車両対車両事故が最も多いとされています。
私も焦ってしまうと運転操作を誤ってしまうことがありますね。
他にも、警視庁交通局の調査によると、70代よりも20代の負傷数が3.5倍も多いのです。
スピードの出しすぎや前方不注意など初歩的な注意ポイントを再確認することが大切です。
知らない間に違反してるかも?!初心者マークはいつまで付けるか問題:まとめ

いかがでしたでしょうか。
初心者マークは付けていると周囲のクルマも配慮してくれることが多く安心材料にもなります。
周囲にも安全のため初心者マークを付けることは大切ですね。
初心者マークを付けることは義務であり、これを守らないと法令違反となって罰則が科されます。
ポイント
運転免許取得後1年間は表示義務があります。
貼るときは必ずクルマの前後に規定の表示位置で貼り付けましょう。
なお、免許取得から1年経過後は初心者マークの脱着義務はありません。
運転に自信がない期間は初心者マークを貼っておくと安心かもしれないですね。
初心者マークを表示した車に対して、無理な幅寄せや割り込みをすることは法律で禁止されています。
なんだか前のクルマが遅いなと思ったら初心者マークのクルマだったことがあります。
やっぱり初心者マークが付いていると、こちらの気持ちも見守る感じになりますね。
必ず取り付けて安全運転を心がけましょう。