自動車保険

【完全解説】自動車保険の等級制度とは?仕組みと損しない活用法!

自動車保険ってどうやって選べばいいんだろう? 初心者にも分かりやすく、自動車保険の選び方を教えて!

初めてのマイカーを購入するとき、これからのカーライフにワクワクしますよね。

一方で、色んな手続きとか契約することが増えて、大変なこともでてきます。

その中でも自動車保険は自分で選ぶ必要があり、選び方が分からず悩んでいる方も多いと思います。

また、自動車保険を選ぶとき、「等級」という言葉を目にしたことはありませんか。

なんとなく割引に関係してる気がするけど、詳しくは知らない…。

そんな方も多いんじゃないでしょうか。

実はこの「等級制度」こそ、保険料を大きく左右する重要な仕組みなんです。

内容をしっかり理解しておくことで、無駄な出費を避け、長期的にお得に保険を継続することができます

今回の記事はこんな方におすすめ。

自動車保険はどうやって選べばいいのか知りたい

そもそも自動車保険は必要なのかも知りたい

等級ってなんなのさ

この記事では、自動車保険に関して、等級の仕組みから事故時の影響、等級を守るコツまで初心者にもわかりやすく解説していきます。

 

自動車保険はなんで必要なのか

そもそも自動車保険って絶対に入らないといけないの?

自動車保険への加入は、自賠責保険だけでも法的には車に乗れる状態です。

ですが、自賠責保険だけでは安心して車に乗る事はできません。

ここではなぜ自動車保険が必要なのかというのを3つの観点で分かりやすく解説します。

① 自賠責保険は“最低限の補償”

自賠責保険( 強制保険)は、車を運転するすべての人が加入しなければならない法律上の義務です。

補償の対象は「他人のケガ・死亡」への賠償のみで、以下の上限があります:

  • 死傷傷害:120万円
  • 死亡・後遺障害:最大3,000万円から4,000万円の範囲

自賠責保険では自分や同乗者のケガ、車両損害、対物損害は補償されないということがポイントです。

結果的に「法律的に最低限の補償をクリアするだけ」の保険であり、安心できるものではありません。

② 任意保険は“大きな経済リスクへの防衛”

任意保険は義務ではありません。

ただ、「対人無制限」「対物補償」「車両保険」「人身傷害」などを備えることができます。

実際に事故で数千万円〜数億円の賠償責任が生じた例もあり、自賠責保険では補いきれません 。

任意保険に加入すると、自分や同乗者のケガ、自車の修理費、相手方の物損など幅広いリスクを抑えられます。

③ 任意保険は“事故対応の全面サポート”も提供

任意保険のほとんどでは、保険会社が示談交渉を代行してくれるため、自分で相手とやり取りせずに済みます。

ロードサービスや弁護士費用特約、無保険車傷害特約など、事故時の追加支援も充実。

事故が発生してしまっても、対応してくれるので安心感が高まります。

特に相手が保険未加入だった場合でも、自分の補償でケガや費用をカバーできる仕組みがあります。

自賠責保険だけで車に乗ることはできますが、実際の事故では経済的ダメージは甚大になります。

任意保険は、補償の範囲と事故対応力を備えた「安心への投資」です。

任意保険だからと侮らず、しっかり備えておきましょう。

 

自動車保険の「等級制度」とは

次に、任意保険を選ぶ際に知っておかないといけない、等級制度についてお伝えいたします。

等級=無事故の“実績”に応じた割引システム

自動車保険の等級制度とは、保険を使わなかった年数に応じて、契約者の信頼度を数字で表す仕組みです。

基本的に1〜20等級まであり、等級が上がるほど保険料の割引率が高くなります

新規加入時は6等級(一般契約者)または7等級(セカンドカー割引)でスタートします。

無事故を1年間継続することによって等級が1つ上がり、割引率も増えていきます。

一方で事故などが発生して保険を使うと等級が3つ下がります。

すると、翌年から保険料がアップするという仕組みになっています。

等級は契約者単位で管理されているので、車を乗り換えても引き継ぎが可能です。

等級による保険料の割引率

以下は、代表的な等級ごとの割引率の目安です。

等級 等級 割引率(無事故)  割増率(事故あり)
6等級  0%(新規) +10%前後
10等級  約20~30%割引  約10~15%割引
15等級  約40%割引 約25%割引
20等級 最大50~60%割引  約30%割引

保険会社によって細かな数値は異なりますが、等級が高くなるほど保険料が大幅に安くなることがわかります。

「事故有係数」とは

保険を使ってしまった場合、多くのケースで等級が3段階下がり、「事故有係数」として3年間適用されます

15等級で事故を起こすと翌年は12等級へダウンし、割引率もダウン

さらに、同じ等級でも「無事故」と「事故有」では保険料に差が出るため、事故の後は3年間高い保険料が続くことになります。

等級を守るコツと注意点

等級を守るためのコツや注意点がいくつかあります。

ココがポイント

小さな事故では保険を使わない判断も重要

少額(5万円〜10万円程度)の修理で保険を使うと、保険料の増加でかえって損になることも

まずは見積もりを取り、保険を使うべきかシミュレーションしてから判断しましょう。

ココがポイント

長期間無保険状態だと等級がリセットされる

保険の契約が切れて13ヶ月以上経つと、等級はリセットされて6等級から再スタートとなります。

車を手放しても「中断証明書」を発行しておくと、将来の等級復活が可能です。

 

よくあるQ&A|初心者の疑問を解決!

ここでは、よくある質問に対するアンサーをまとめてみました。

Q:2台目の車は最初から高い等級になる?

事業用などで2台目以上を保有する際、気になりますよね。

保険会社にある「セカンドカー割引」が適用されれば、7等級からスタートできます。

細かな条件などもありますので、保険選びの際に確認しておきましょう。

Q:1等級まで下がったらどうなるの?

考えたくはないですが、1等級まで下がったらどうしようという気持ちも出てきますよね。

1等級まで下がると、保険料が大幅に割り増しされ、新規契約より高くなることもあります。

その後、無事故で1年ごとに等級は回復していきます。

Q:家族の等級を譲ることは可能?

実は、同居の親族・配偶者なら「等級継承」が可能となっています。

子どもの保険料を抑える手段として有効になるので、家族で同じ任意保険会社を選びましょう。

 

【完全解説】自動車保険の等級制度とは?仕組みと損しない活用法!:まとめ

自動車保険の等級制度は、「ただの数字」ではなく、保険料に直結する最も重要な仕組みの一つです。

長く安全運転を続けることで、保険料をどんどん安くできるこの制度を味方につけていきたいですよね。

今回の記事のポイント

  • 等級は保険料の増減に繋がる重要な仕組み
  • 無事故を継続して等級を上げると保険料が下がる
  • 事故を起こして保険を使用すると、3等級下がる
  • 少しの事故では保険を使用しないという選択肢も考える

初心者こそ、等級制度のルールを知ることが、将来の節約につながります。

等級制度をしっかり押さえて、賢く自動車保険を使いこなしていきましょう!

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