ジムニー 室内寸法

ジムニーの室内寸法を他車と比較してみて分かった魅力と所有すべき人

ジムニーって軽自動車だから狭いよね。やっぱりミニバンを買おうかなぁ…。

昨今のアウトドアや車中泊ブームにより、ミニバンの人気は相当なものです。

事実、街中を走っている車や観光地の駐車場に停まっている車のほとんどが、ミニバンと言ってもいいかもしれません。

そんなミニバンが幅を利かせている中で、注目の軽自動車が「ジムニー」なのです。

ジムニーは2018年に4代目モデルが発売された当時は、納期が1年待ちという状況でした。

また最近では、4代目モデルのAT車は2年待ちという驚くべき状況です。

発売から約5年が経過しているのにも関わらず、2年待ちは凄すぎますよね。

ですが、「ジムニーの車内は狭い」といったユーザーの声も多く聞かれます。

快適な車内の条件のひとつは「車内の広さ」なのに、車内が狭いジムニーがなぜこんなにも人気があるのでしょうか。

そこでこの記事では、ジムニーの室内寸法が実際にどうなのか、果たして本当に車内は狭いのか?を他のSUVの人気車と比較しながら、ジムニーの魅力に迫ってみました。

そこで見えてきたのが、ジムニーの狭さゆえの魅力です。

さあ。では果たしてそれはどのような魅力なのか、ワクワクしながら読み進めて見て下さい。

この記事を読み終わったときには、ジムニーの魅力にハマってしまっているかもしれませんよ。

 

ジープとジムニーは一緒⁉

私は車に関しては正直言って、ド素人です。

ですから長年、ジープとジムニーは一緒だと思っていました。

いや、きっとそう思っている方も少なからずいらっしゃるのでは?

そんな車音痴の私と、そこのあなたのために「そもそもジープとジムニーは違うのか?」という疑問から解決していきたいと思います。

ジープとは

ジープとは第二次世界大戦中にアメリカ陸運の要請により、軍用車として開発されたオフロード4輪駆動車のこと。

現在では4WD小型オフロード車の代名詞として「ジープ」の呼称が用いられることや、同種の自動車を「ジープタイプ」と呼ぶこともある。

また日本では1953年に新三菱重工業(現在の三菱自動車)がノックダウン生産(主要部品を輸入して組み立てる方式)の下請け契約を結び生産を開始する。

のちにライセンス生産(他社が開発した製品を一定のロイヤリティを支払って、実施権を得てその社の仕様通りに生産する事)の契約に切り替えて国産の「三菱ジープ」として生産・販売。

陸上自衛隊にも採用されていたが、1998年に生産終了。

第二次世界大戦で大活躍した、こちらのジープの写真。

高耐久性と優れた悪路走破性能を備えた自動車として、世界各国で広く認知されました。

よくアメリカの戦争映画や、探検する映画で見かける車ですよね。

それでは今度はジムニーを見てみましょう。

ジムニーとは

ジムニーとは、スズキ株式会社が1970年から生産・販売している軽自動車のオフロード4輪駆動車です。

軽自動車でありながら「ジープ」同様の本格的な四輪駆動車の構造を持ち、その優れた悪路走破性能から山岳地帯や積雪地、参道や林道の多い地域での需要は多い。

またアウトドアなどのレジャーで利用することも多く、根強い人気を誇る車種である。

私の従弟も釣りが趣味なので、このジムニーを愛用しています。

どんな悪路でも狭い道でも行ける、頼れる相棒なんだそうです。

結論

ジープ🚗第二次世界大戦中にアメリカ軍により軍用車として開発された、四輪駆動車

ジムニー🚗スズキが生産・販売している、軽自動車のオフロード四輪駆動車

ということでジープとジムニーでは、歴史的背景も生産・販売している会社も全然違うということが分かりました。

同じように見える2台でも、こんなにも違いがあることに驚きと納得です。

この2台の違いを説明するのは難しいと思っていましたけど、実際に比べてみるとはっきりとした違いが分かりますね。

皆さんはこの2台の違い、わかりましたか?

 

ジムニーを徹底解剖してみよう

ジープとジムニーは全然違う車だと言う事が分かったところで、ジムニーについてお話していきましょう。

ジムニーは人気車ゆえに「説明されなくてもわかっているよ」と思われるかもしれません。

ですが、今回の本題である「ジムニーの室内寸法」を語るうえでジムニーについて改めて再確認したら、今まで知らなかったジムニーの可能性や魅力を再発見するきっかけになるかもしれません。

ですからまずは、ジムニーがどういう車なのか?というところから始めていきたいと思います。

ジムニーとは

スズキ ジムニーとは

スズキが1970年から市販している軽自動車のオフロード四輪駆動車で、ラダーフレームや固定軸サスペンションなどの本格クロカンモデルの特徴を持つ車。

登場からずっと基本的なコンセプトが一貫している珍しい車。

1970年の発売以来、50年以上が経過しているがまだ3回しかモデルチェンジしていない。

現行の4代目は2018年に発売され、型番はJB64。

ジムニーは先進安全技術の性能認定車で、ペダル踏み間違い事故を置きにくくする装置なども兼ね備えている。

ジムニーの魅力

ジムニーの最大の魅力は「唯一無二のパッケージング」これに尽きます。

基本コンセプトを4つに集約させたパッケージングは、世界広しといえどもジムニーしかありません。

その4つの基本コンセプトとは次の通りです。

4つのジムニー基本コンセプト

軽自動車クロカンSUV

ラダーフレーム

4WD

リジットサスペンション

それぞれの要素について簡単にお話します。

軽自動車クロカンSUV

軽自動車という規格の車の中で、クロカンSUVとして成立しているのはジムニーだけなんです。

クロカンSUVとは「クロスカントリーSUV」というカテゴリーの車を指し、舗装道路はもちろんオフロードなどの悪路走行も可能な車の事です。

軽自動車でクロカンというのは、ジムニーならでは!なのです。

ラダーフレーム

ラダーフレームとは、車の骨格であるフレームの種類のひとつです。

これの事です。

このラダーフレームを採用しているのがジムニーの「クロカン」たる所以のひとつであり、軽自動車で破格の耐久性を持っている要因でもあります。

さらに新型ジムニーはこれまでのラダーフレームよりもさらに剛性をアップさせる仕組みが追加されています。

軽自動車でクロカンSUVが名乗れるのは、このラダーフレームを装備したジムニーだけなんです。

4WD

ジムニーの魅力でありクロカンSUVの代名詞とも言えるのが、4WDです。

4WD自体は最近はどんな小型車でも設定があり、特に特別な存在ではありません。

しかし、ジムニーに使われている4WDは「パートタイム4WD」と言われている2WDと4WDの切り替えが可能な構造です。

ですからオンロードでは2WD、オフロードでは4WDの使い分けが可能なのです。

このパートタイム4WDは、フルタイム式に比べて構造が簡単で、丈夫で壊れにくいという特徴があります。

クロカンSUVというオフロード走行を視野に入れている車にとって、丈夫で信頼性のあるパートタイム4WDこそが必要なのです。

リジットサスペンション

リジットサスペンションとは、悪路走行に大きなメリットのある構造です。

こちらがリジットサスペンションです。

リジットサスペンションはオンロードの時の乗り心地は一歩譲りますが、構造の単純さからくる丈夫さと、オフロード走行時に重要な車輪の設置性が良くなるというメリットがあります。

これがクロカンSUVにはもってこいの構造となっているのです。

以上の4つの基本コンセプトの他にもジムニーにはたくさんの魅力があります。

いくつか挙げてみましょう。

  • 圧倒的な走破性能
  • 価格の安さ
  • 維持費の安さ
  • アフターパーツの豊富さ
  • 歴代ジムニーごとにある魅力
  • カラーバリエーションの豊富さ

 

ジムニーの室内寸法

ではジムニーの魅力が伝わったところで、いよいよ本題です。

ジムニーのサイズはコンパクトで小回りが利きやすいため、狭い道でも走行しやすいのが嬉しいポイントです。

それはとても嬉しいポイントなのですが、コンパクトということは車内の広さが気になってしまうところです。

ジムニーはその特性からアウトドアなどで使用する方も多いでしょう。

そうするとアウトドアで出かけた先で突然の車中泊や、途中の休憩で仮眠を...となるかもしれません。

その時に気になるのはやはり、車内の広さです。

車内の広さは快適さや利便性にも直結しますから、ここはちゃんと把握しておきたいものです。

私の従弟は釣りが趣味です。

彼のジムニーにはいつでも釣りに出かけられるように、釣りの道具や仮眠を取れるような簡易的な寝具が積み込んであります。

そして彼曰く「室内が狭いから荷物が入らないんだよなぁ…。もう少し余裕があるといいんだけどな。」

デザインや走破性能は文句なし!と大満足している従弟に言いたい。

いやいや…。ジムニーって軽自動車ですからね。広さまで要求したら可哀そうでしょ。

でも従弟の言うように車内の広さで詰める荷物の量は決まってくるものなので、実際の室内の寸法と、ジムニーの室内長に合った使い方を紹介して行きたいと思います。

まずはジムニーの室内寸法を見てみましょう。

室内寸法を歴代ジムニーごとに比較してみよう

4代目ジムニー 3代目ジムニー 2代目ジムニー
室内長 1,770~1,795mm 1,685mm 880mm
室内幅 1,300mm 1,220mm 1,215mm
室内高 1,200mm 1,210mm 1,045mm

※4代目ジムニーはグレードによって室内長が異なるため、上記のような表記になっています。

こうして比べてみると、4代目ジムニーは歴代ジムニーと比べても室内空間が広くなっているのが分かりますね。

室内寸法はわかったけど、これって実際には広いと言えるの?

では参考までに他のSUV軽自動車と比べてみましょうか。

それでは注目度の高いSUVの軽自動車、ジムニーvsタフトvsハスラーで比べてみます。

ジムニー タフト ハスラー
室内長 1,795mm 2,050mm 2,215mm
室内幅 1,300mm 1,305mm 1,330mm
室内高 1,200mm 1,270mm 1,270mm

比較してみた結果は、室内長・室内幅・室内高すべてにわたって室内寸法が最も広いのは「ハスラー」です。

この結果から、ジムニーは悪路走行力を徹底的に高めることに重点を置いた車です。

対してハスラーやタフトは、ファミリー向けの実用性を高めることに重点を置きました。

この重点の違いが、車内寸法の違いに繋がっているようです。

ジムニーはこんな方にオススメ

昨今の軽自動車は「この広さで軽自動車⁉」と驚いてしまうほど、室内空間が広く快適です。

下手なミニバンを買うよりも、維持費も購入費も安い室内空間が広い軽自動車を買ったほうがいいのでは?と思ってしまうくらいです。

そんな軽自動車の室内寸法拡大傾向にあって、ジムニーの室内寸法は決して広くなく、荷物を載せるのも大変そうです。

ですがジムニーの魅力は室内寸法の大きさではなく、SUV軽自動車の中でも圧倒的な走破性や内装のカスタムが出来ることです。

そしてこの走破性やカスタムが出来る点が人気の理由の大きいところでもあるのです。

では、ジムニーの魅力を最大限に活かせるジムニーがオススメの方とは、どういう人なのでしょうか。

ジムニーがおすすめな人

  • ジムニーが好きな人
  • アウトドアが好きな人
  • いろんなカスタマイズをしたい人
  • 乗車人数が1~2人の人
  • 趣味用の車にする人
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ジムニーを所有する一番のメリットは次の5つです。

デザイン性 

悪路、オフロードでの走行性能が強い

カスタマイズ性と様々なオプションパーツ

1~2人のキャンプやアウトドアにはちょうどいいサイズ

趣味用の車の2台目として所有

ジムニーを購入してアウトドアを始めたという人もきっと多いでしょう。

ジムニーには、アウトドア仕様のカスタムがたくさんあります。

また、アウトドアを快適にするために積載量を増やすことの出来るカスタムもあります。

ファミリー向けとしての用途を主にしている人には全くおススメしませんが、人生や休暇を思い切り楽しみたい方にはとってもお勧めの車です。

ジムニーには遊び心がたくさん詰まっているのです。

めちゃくちゃ楽しそうですね。

ジムニーは人生を豊かにしてくれる「何か」がいっぱい詰まっている、遊び車として相棒にしたい1台です。

 

ジムニーの室内寸法を他車と比較して分かった魅力と所有すべき人:まとめ

ジムニーは50年以上愛され続けている人気の軽自動車です。

ワイルドな外観通りのタフすぎる走行性能が最大の魅力で、多くの人がそれにひきつけられてしまいます。

私の従弟もそのうちの1人で、室内が狭いと言う事に不満を抱きながらも娘2人が独立した今、大好きな釣りを中心に休日を楽しんでいるようです。

そんな従弟に「狭い、狭いという割になんでジムニーに乗ってるの?」と聞いた事があります。

彼はこう答えました。

「荷物でいっぱいでもこの狭さが秘密基地というか、自分だけのお城みたいでわくわく感があるし、小さいからこそどこへでも行ける。

でも小さいからって頼りないわけじゃなくて、むしろタフさはバリバリだから安心感もあるしね。」

と全幅の信頼を愛車に寄せていました。

対人間ではなく、車に対してこれだけの愛着や愛情があるのはすごいなと感心してしまいました。

ジムニーには、車そのものの魅力だけでなく、ジムニーが相棒だからこそ味わえる特別な何かが魅力なのでしょうね。

私もそんな1台に出会いたいものです。

ジムニー、乗ってみようかしら?

 

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